幸せな家族 4
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虐待
と聞いてイメージするのは、暴力だったり、性的なものだったり、ご飯を与えなかったり、そういう誰が見ても聞いても、これは虐待だと一目瞭然なものだと思う。
身体的虐待、性的虐待、ネグレクト。
そして、この3つの虐待の定義の他に、心理的虐待というものがある。
私は詳しいわけではないけど、大学の授業で虐待のことについて調べていたことがある。
ある時、大学の先生に
「心理的虐待は、これは虐待だと分かるようなものから、これは行き過ぎた意地悪?となるようなものまで、本当に区別が難しい」
と、言われた。
まさに、「精神的虐待のグレーゾーンについて」調べようとしていた私も、たった半年の授業ではレポートとして仕上げるのには難しいということで諦めた。
調べようと思った理由、いつからか、自分自身のこれは虐待の一種じゃない?なんて頭を掠めるようになったから。
子どもとして、自分が受けてきたことを思い返すと、「自分自身が悪いことをしてしまったから怒られているだけで、これは決して虐待ではない」という結論に至る。
けれど、これがもし自分が親だったとして、同じことを子どもに対してしてしまった時、「子どもが悪いことをしてしまったから怒っているだけで、これは決して虐待ではない」と言い切れるのかと考えたら、答えはイエスではなくなる。
じゃあ虐待だったの?と聞かれても、何も答えられないけど。
一つ言えるのは、私は親になった時、同じことをしたくないな。ということ。
10歳の子どもに対して「死んでしまいたい」と思わせてしまうような育て方はしたくない。
どれだけ受けてきたことが辛かったとしても、私はどこかで愛情あってのことだよね。とお母さんに対して期待してしまっているし、悪く言えば愛情という鎖で繋がれていて、嫌いにもなれない。
20歳を過ぎても、お母さんから離れて暮らしていても、私の中のもやもやとした感情は残ったまま。解決策もないまま。
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