幸せな家族 1
【幸せな家族】ってなんだろう。
人それぞれイメージがあると思う。
例えば私なら、
お父さん、お母さん、お兄ちゃん、妹がいて、
朝は、日差しのよく差し込むリビングに朝食が用意されていて、それぞれ起きてくる家族にお母さんが「おはよう」とか「今日は何時になりそうなの?」なんて聞いていて、
夜は、家族みんなでテーブルを囲んで、今日あったことなんかをみんなで話している。
そんなイメージ。教科書に出て来そうなやつ。
私はこんな絵に描いたような幸せな家族に憧れていて、だけどその反面で幸せだけの家族なんて存在するわけないよね。とも思ってる。
私の家族は、
お父さんとお母さんは離婚、お母さんとおばあちゃんの3人暮らしで、おじいちゃんは朝と夜だけ仕事の道具を取りに来ていた。
お母さんは夜働いていて、夕方くらいから明け方まではずっと家にいなかった。おばあちゃんも朝から夕方まで働いていた。
物心着いた時から、ずっと1人でご飯を食べてきたから、きっと幸せな家族をイメージするときにみんなでテーブルを囲んで食事する場面が真っ先に浮かぶのかな?
でもね、このころの私は全然寂しいと思わなかった。小さい頃から、当たり前の普通の暮らしがこれだったからっていうのもあるけど、それを差し引いても全く思わなかった。
お母さんはよく私を怒る人で、良いところはあまり褒められた記憶がないけど、悪いところは徹底的に怒られた。
例えば時間を守らなかった、とか
約束を守らなかった、とか
怒られて当たり前のことなんだけど。
時には蹴られたり、テレビのリモコンが飛んできたり、外に出されたりもした。
私が寂しくなかったのは、一緒にいると怒られてしまうから。というのが一番な理由だったのかもしれない。
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